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第05回|売れる商品ページの作り方と改善方法

小さな会社のためのEC・AI実務講座 第5回「売れる商品ページの作り方と改善方法」

商品ページは、仕様を並べるだけの場所ではありません。初めて来た人が「自分に合っているか」「安心して買えるか」を、店員に聞かずに判断できる場所です。

今回の結論:きれいなデザインより先に、購入前の疑問に答える情報を、読まれる順番に並べる。

最初に購入者の疑問を10個書き出す

サイズは合うか、色は写真どおりか、いつ届くか、手入れはどうするか、返品できるか。社内では当たり前のことでも、初めて見る人には伝わっていないことがよくあります。店頭なら店員に聞けますが、ECでは聞けないまま、ページを閉じて終わります。

まず、初めてこの商品を見る人が抱きそうな疑問を10個書き出します。問い合わせの記録があれば、それが一番の材料です。問い合わせがない場合は、商品をよく知らない社員や家族にページを見てもらい、「これを買う前に何が知りたいか」を聞いてください。

商品ページは上から順に役割がある

スマートフォンでは、ページは上から順番に読まれます。最初の画面で商品が分からなければ、その先は読まれません。上から「何の商品か」「誰に向くか」「何ができるか」「仕様とサイズ」「注意点」「配送と返品」の順に並べると、購入者の疑問を自然な流れで解消できます。

商品ページを上から読む順番① 最初の画像② 誰に向くか③ 何ができるか④ 仕様・サイズ⑤ 注意点⑥ 配送・返品何の商品?自分向き?買うと何が変わる?大きさは合う?失敗しない?いつ届く・返せる?
商品ページは上から順に、購入者の疑問に答えていく
図解の内容を文章で確認する

商品ページは、①最初の画像で何の商品か、②誰に向くか、③何ができるか、④仕様・サイズ、⑤注意点、⑥配送・返品の順に、購入者の疑問へ答えます。

写真は「印象」と「判断材料」を両方そろえる

1枚目の写真は、商品を魅力的に見せる役割があります。ただ、それだけでは買う判断はできません。全体、使っている場面、大きさが分かる写真、細部、中身や付属品など、判断に必要な写真をそろえます。

写真の加工にも注意が必要です。色を実物より鮮やかにすると、届いたときに「思っていたのと違う」と感じさせてしまいます。期待と実物の差は、返品や低い評価の原因になります。見栄えより、実物に近い色を優先してください。

サイズは比べられる形で伝える

寸法を数字で書くことは大切ですが、数字だけでは大きさを想像できない人も多くいます。「縦30cm」と書かれても、それが自分の持ち物に対して大きいのか小さいのかは分かりません。

私自身、女性向けのカジュアルバッグを販売するECサイトを運営し、商品の大きさをどう比べて伝えるかを検討してきました。身近な物と一緒に写す、実際に持った写真を載せる、何が入るかを書く、といった方法があります。大事なのは、見栄えのよい写真と、正確なサイズの伝え方が食い違わないことです。

説明文は特長より「誰にどう役立つか」

「高品質」「おしゃれ」といった言葉は、どの店でも使えるので、読む人の心に残りません。「通勤で書類とお弁当を一緒に持ち歩きたい人に」のように、使う人と場面を具体的に書く方が伝わります。

誇張した表現は避けます。期待を上げすぎると、届いたときにがっかりされます。レビューは強い材料ですが、実在のものだけを、内容を変えずに使ってください。AIで体験談を作ったり、ない機能を書き足したりしてはいけません。

選択肢・送料・納期を購入ボタンの近くで確かめる

色やサイズの名前は、写真と一致させます。欠品している選択肢、予約商品、付属品の有無も確認してください。「A4対応」なら、書類だけか厚いファイルまで入るかを実物で確かめます。送料・発送までの日数・返品案内は、購入を決める場所からすぐ確認できるようにします。

写真のaltは、写真が伝える判断材料を短く説明します。たとえば「A4ファイルと並べたトートバッグの大きさ」です。商品名と検索語を繰り返すだけにせず、画像を見られない人にも違いが伝わるかを確認します。

改善は一度に1か所ずつ

ページを改善するときは、写真、説明文、価格の表示などを一度に全部変えたくなります。しかし同時に変えると、注文が増えても減っても、何が効いたのか分かりません。一度に変えるのは1か所にし、変えた日と内容を記録します。

改善する場所は、問い合わせの多い疑問から選ぶのが確実です。同じ質問が毎週来るなら、その答えをページに書き足すだけで、お客様の不安と担当者の手間を同時に減らせます。

ただし、誤った寸法、機能しない購入ボタン、実際と異なる返品案内は、実験のために残してはいけません。必要な不具合をまとめて直して記録し、その後に写真や説明の改善を一つずつ試します。問い合わせ数だけでなく閲覧・注文・返品理由も見て、ページ変更だけが原因だと断定しないようにします。

そのまま使えるAI入力例

次の架空の商品情報をもとに、初めてこの商品を見る人が購入前に知りたい疑問を10個挙げ、それぞれ「現在のページで答えられているか」を判定する表にしてください。素材にない情報は推測で書かず「要確認」としてください。素材:布製トートバッグ、縦30cm横40cmマチ10cm、A4が入る、内ポケット1つ、手洗い不可、送料全国一律。

自社でやってみる課題

主力商品の1ページを選び、初めて見る人の疑問10個に対して、今のページで答えが見つかるかを確認してください。答えのない疑問から1つ選び、ページに書き足します。

理解度・実践チェックリスト

  • □ 最初の画像で何の商品か分かる
  • □ 誰に向く商品かを書いている
  • □ サイズを比べられる形で伝えている
  • □ 色や質感が実物に近い写真を使っている
  • □ 送料・納期・返品の案内へすぐ進める
  • □ 改善は1か所ずつ、記録を残している

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